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★★★ 今年もパンジーの出荷が始まりました ★★★

大きく濃い紫の花 サルビア・ガラニチカ

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大きく濃い紫の花を咲かせる サルビア・ガラニチカ

真っ直ぐに伸びた茎に濃い紫色の花がたくさん咲いています。
「これは何かな?」
サルビア・ガラニチカですが、メドゥセージという名前で流通しています。

しかし、実はメドゥセージ("Meadow Sage")は別の植物の名前なのです。
地中海原産のサルビア・プラテンシス("Salvia pratensis")を指します。
これは誤解が修正できないレベルまで「一般化」してしまった悪い例ですね。

大柄の ラショウモンカズラ(羅生門葛)に雰囲気が良く似ています。
けっこう草丈が高く、1m半程度もあって、花の方も実は大きめなのです。
吸蜜中のスズメガが4cm程の大きさですから、比較してみて下さい。
因みに、ホバリングの主はスズメガ科のヒメクロホウジャクだと思います。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Salvia guaranitica"
 ● 原産 : 熱帯アメリカ
 ● 分類 : シソ科サルビア属(アキギリ属)

濃紫色の花弁と、更に濃い紫色で黒く見える程の萼が特徴です。
シソやサルビアと聞くと「草本」というイメージですね。
でも、常緑亜低木で「木本」に分類され、実際、根元が木質化しています。

セージはサルビア属の英語名 "sage"を指すので種類的には多彩です。
コモンセージ、パイナップルセージ、ラベンダーセージ、チェリーセージ・・・
葉にも茎にも芳香があるようですが、実際には余り感じませんでした。

肉の臭みを抑える効果があり、それを活かしたのがソーセージだそうです。
誤解のないよう、使われるセージはコモンセージの方だと補足しておきます。

ある資料に、サルビアの語源について、以下のように記載されていました。
 cf : ラテン語の 「salvare(治療)」「salveo(健康)」 が語源
ご存じのように 日本のシソ科の植物はとても有用です。
サルビア(セージ)の仲間たちも、薬用に香料にと活用されているようです。

大きく濃い紫の花 サルビア・ガラニチカ


 ホウジャクやオオスカシバの仲間を撮影するのは、なかなかたいへんです。ジッとホバリングを続けてくれたら楽なのですが、ササッと吸蜜しては次々と素速く移動していくのです。それから、翅の動きが速すぎて、明るさが不足な状態では上手く写り込んでくれません。補足ですが、この仲間の一部は夜行性です。


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