丈に似合わず繊細 秋空に揺れるオオイヌタデ(大犬蓼)
他の植物を見下ろして花を咲かせる、とても背の高いタデです。 でも、良く似た帰化植物のオオケタデ(大毛蓼)よりは小さいかも知れません。 「これは何かな?」 淡いピンク色の花を咲かせるオオイヌタデ(大犬蓼)ですね。 花には白色とピンク色があるようです。 2mにも届かんとする草丈があり、花の穂が垂れ下がる特徴があります。 別名カワタデと言うそうですが、よく河原などの湿地に生えています。 もう一つの特徴は節にあるのだと知りました。 はっきりと膨らんでいて、毛がないのだということです。 こうした特徴を撮影する前に知っていれば…、そう、いつも思います。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Polygonum lapathifolium" ● 原産 : 日本(分布:北海道・本州・四国・九州) ● 分類 : タデ科タデ属 派手には派手なのですが、やはり野生の和やかな雰囲気があります。 一方、オオケタデの方は、明らかに園芸植物が野生化したイメージです。 自分をアピールする強さが、微妙に違うんですね。 ところで、なぜ「犬」という名前になったのでしょう。 イヌサフランで「似ているが違う」という意味があるという話をしました。 何に似ていて、何が違うのでしょうか。 調べてみましたら、どうやら、食用になる蓼類のことを言っているようです。 でも、食べられない蓼も多いように思うのですが・・・。 なにしろ、「蓼食う虫も好きずき」という言葉があるくらいです。