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★★★ 花の少ない時期を狙い打ち ヤツデ ★★★

花の少ない時期を狙い打ち ヤツデ

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花の少ない時期を狙い打ち ヤツデ(八つ手)の巧みな技

白っぽい球状というか、鞠状の独特な花が咲いていました。
「これは何かな?」
晩秋から咲き始めるのですが、たくさんのミツバチやアブがやってきます。

花全体は、球状の散形花序が集まり、大きな円錐花序になる構造です。
小さな花が、とてもたくさん集まっていると思って下さい。
花の少ない季節に、おいしそうな蜜の香りを放っているのでしょうね。

花はオシベが咲きに成熟して雄花の機能を持った状態になります。
花弁が散った後に、今度はメシベが成熟して雌花の機能に切り替わります。
前段を雄性期、後段を雌性期と呼び、まぁ性転換するようなものですね。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Fatsia japonica"
 ● 原産 : 日本
 ● 分類 : ウコギ科ヤツデ属

大きな葉を持ち、別名をテングノハウチワ(天狗の葉団扇)とも言うそうです。
周囲の樹木が落葉して行く中で、大きな緑色の葉を誇って目立っています。

さて、ここで、ちょっとした問題があります。
「八つ手」という名前にも拘わらず、葉は9裂または7裂するのだそうです。
そう言えば、葉の形状を見る限り、偶数に裂けることはなさそうですね。
どうやら、末広がりの「八」を使って縁起を担いだもののようですね。

魔除けや疫病除けとして庭に植える習慣があるのだとか!
なるほど、確かに古い家の庭で良く見掛けるますね。
有毒とされたこともありながら、葉や根は薬用になり、やはり縁起物ですね。

花の少ない時期を狙い打ち ヤツデ


 どういう訳か、庭の置いていた鉢からヤツデが突然に生えてきました。どうしたものか、迷って、そのままにしています。春に黒い実ができるのですが、これを小鳥が食べるそうです。その糞が落ちたのでしょう。縁起物だそうですから、やはり、そのままにしておこうかと思います。


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