学名も「冬の花」が語源だというロウバイ(蝋梅)です。 本当に、蝋燭の蝋で作ったようなツヤのある花弁をしています。 見掛けるのは、花の中心部まで黄色い素心蝋梅がほとんどのようですね。 ここ数日のことですが、近所の2ケ所で見掛けました。 しかしながら、如何に冬の花でも、今年は咲き出すのが早すぎるかも! 過去の撮影記録を見てみると、2月から3月初旬がほとんどなのです。 ご覧の通り、通常、開花時期には葉は既に散っていて見掛けません。 寒そうな風を受けながら、それでも明るく黄金色に輝く姿がとても好きです。 調べてみましたら、西日本では1月辺りから咲き始めるようですね。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Chimonanthus praecox f. concolor" ● 原産 : (原種)中国 ● 分類 : ロウバイ科ロウバイ属 例年なら、この花が終わる頃、スプリング・エフェメラルたちが動き出します。 ややこしい横文字の意味は「春の儚い命」とかいうイメージでしょうか。 カタクリ等、夏までには地上でのライフサイクルを終えてしまう植物たちです。 そうした春植物が咲き始める目印になります。 この目印の黄金色は遠目にも良く目立ち、近づけば良い香りがします。 青空によく似合う花から、風に乗ってほんのり・・・、そんな微香です。 薬用にも供され、開花前の蕾を陰干しで良く乾燥させて作ります。 生薬名も「蝋梅」なのですが、解熱等に紅葉があるとされているようですね。 でも、解熱は他で代用できるので、できれば花を愛でたいと思いませんか。