この季節に対馬に行ってきましたので、おみやげが必要ですよね。 「これは何かな?」 玄界灘に面する地域自生するゲンカイツツジ(玄海躑躅)です。 対馬という島をほぼ一周しましたが、あちこちで咲き初めていました。 ところが、その写真をきちんと撮影しないで、帰路の空港で撮る始末です。 でも、このツツジのかわいらしさは伝わるだろうと思います。 普通に山野に自生していますが、分布は岡山以西、九州北部です。 ご覧の通り、花期に、葉はまだ展開していません。 やっとキブシが咲く、まだ冬の景色が残る山に、軽やかに咲き出します。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Rhododendron mucronulatum var. ciliatum" ● 分布 : 岡山以西、九州北部、アジア東北部 ● 分類 : ツツジ科ツツジ属 対馬では、山中を走っているつもりでいると、とたんに海が現れます。 右を見ると山なのに、左を見ると海面がすぐそこにあるという状況です。 極端なリアス式海岸を想像してみて下さい。 ゲンカイツツジは、満潮になると海水に触れそうな場所にも咲いています。 対馬の現役校長である國分英俊先生は「好んで生育する」と表現します。 ゲンカイツツジを守り、増やす活動も勢力的に実施されているそうです。 分類上、ゲンカイツツジはカラムラサキツツジ(唐紫躑躅)の変種です。 この色の他に白いゲンカイツツジも自生しているようです。 多くの猛禽類が飛んでいましたが、それだけ自然が豊かということでしょう。