これは妙な角度から光が当たったのではなく、不思議色の桜です。 「これは何かな?」 「普賢象」の兄弟分、八重咲きの「鬱金」という里桜(または八重桜)です。 一週間程前に寺社の境内で、偶然ながら、やっと撮影できました。 薄緑色というか、カレーに使うウコン色の花で、中央に紅が残っています。 花弁は若干大きい方に分類され、花期は中間的ですね。 薄緑色の花を咲かせる桜には、もう一つ「御衣黄」という品種があります。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Prunus lannesiana ‘Grandiflora’" ● 原産 : 日本、中国 ● 分類 : バラ科サクラ属 最近は黄緑色とか鬱金色と表現されますが、本来は浅葱色でしょうね。 ただ、この浅葱色ですが、青系と言われ、誤解に繋がっている気がします。 「浅黄色」の間違いだとか言われて、更におかしな話になっているようです。 浅葱色は、言葉で「浅い水色」と表現され、そんな色の桜はないとか・・・。 極く最近まで単に「青」とは、はっきり言って「緑」のことを指していました。 青信号の「青」等は典型的な例でしょう。 現代人に分かり易く英語で表現すれば、浅葱色はエメラルドグリーンです。 この桜に出逢うと、どうしても、ハッと息をのんでしまうのです。