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4本の距を下向きに拡げて優雅に咲く イカリソウ(錨草)

4本の距を下向きに拡げて優雅に咲く イカリソウ(錨草)

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鮮やかな濃紅色で尖った角のようなものが四方に突き出ています。
「これは何かな?」
生薬の淫羊霍(いんようかく)でも知られるイカリソウ(錨草)の園芸品種です。

写真は、特に人気のある濃い源平咲きの園芸品種「夕映」ですね。
選別種だと思いますが、実は山中で似たような花をたくさん見ています

四方に突き出ているものは「距(きょ)」と呼ばれる花弁の一部ですね。
袋状の距には昆虫を呼び寄せるための蜜が蓄えられています。
ただ、この長さの距の先端まで届く口吻を持つ昆虫はいるのでしょうか?

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Epimedium gradiflorum cv. 'Yuubae'"
 ● 原産 : 日本、中国、南ヨーロッパ、北アフリカ
 ● 分類 : メギ科イカリソウ属

多雪地帯にはキバナイカリソウという淡い黄色のイカリソウが自生します。
5月の連休近辺になると、あちこちで綺麗な花を咲かせてくれます。
西日本には、トレードマークの距が見当たらないバイカイカリソウがあります。

なかなか多彩ですが、日本には余り多くの種類は自生していません。
でも、交雑しやすい性質なので、人工交配種が多く出回っています。
それから 中国、南欧や 北アフリカからの外国種も多く流通していますね。

少しマイナーな印象ですが、花は多彩、小振りで育てやすい低木です。
日本人の好みには合いそうな気がします。


 距に蜜を貯める虫媒花で、タネにエライオソームという蟻が好む物質を付けて、遠くまで運んでもらう「蟻散布植物」であるという点も含めて、すみれと似た性質を持っているのが不思議だなぁと思うのです。
 家の回りはすみれの鉢ばかりが占めているのですが、その一角にイカリソウの少し大きい鉢も少しあって、今、花の盛りを迎えようとしています。(=^_^=)


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