ミカンの仲間でしょうが、かなり変わった風貌をしていますね。 黄色く色づく前ですが、「これは何かな?」 これは、一般にデコポンと呼ばれている「不知火(しらぬひ)」という品種です。 学名を見ていただくと、交配種の交配種であることが分かります。 農水省の研究機関で作出された人工交配種のようです。 なぜか、品種登録はされていないそうですが、「不知火」が品種名です。 では、「デコポン」という呼び名はいったい何でしょう。 実は登録商標なのだそうです。 品種登録はせず、商標登録だけ実施しているという訳ですか。へぇ! (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "(Citrus unshiu x C. sinensis) x C. reticulata" ● 原産 : 日本、中国 ● 分類 : ミカン科ミカン属 ミカン類にはキンカン、ポンカン、イヨカン等、「柑」由来の名が多いかな。 「デコポン」という名はどんな由来で命名されたのでしょうか。 先ず、一方の親であるポンカンのポンであることは容易に理解できますね。 では、デコは? 上の写真では下部に当たるヘタの周辺がデコっと出っ張っています。 このデコ(凸)を意味していて、外見上のユニークな特徴になっています。 果皮の様子や妙な風貌によらず、糖度は極めて高い柑橘類です。 逆に、基準に達していないと「デコポン」として出荷できないのだそうです。 見掛けによらないブランド物だった訳ですね。