大きくてユニークな形の花が良く目に付く低木です。 「これは何かな?」 ナス科のエンジェルス・トランペット・ツリー(Angel's trumpet tree)です。 学名等がばらばらで、最初、ちょっと困ったのですが、何とか理解しました。 エンジェルス・トランペットとだけ表現すると、兄弟分の2属を指すのですね。 ブルグマンシア属とダチュラ(ダツラ)属です。 花が下向きに咲く低木がブルグマンシア属(今回の写真)です。 一方、花が上向きに咲く一年草がダチュラ(ダツラ)属ですね。 これを確認しないで、言葉だけで理解するとごちゃごちゃになる訳です。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Brugmansia suaveolens" ● 原産 : 中南米、インド、中近東 ● 分類 : ナス科ブルグマンシア(キダチチョウセンアサガオ)属 下向きのブルグマンシア属の花期は4月から11月までと長いようです。 一方、上向きのダチュラ属の花期は夏場7月から9月だそうです。 学名を調べていましたら、どうやら雑種も流通しているのかも知れません。 花には、白・薄黄・濃黄・桃・赤・サーモン・橙・紫とされています。 ただ、最後の紫は(未確認ですが)ダチュラ属だけではないかと思います。 今回の写真はともにブルグマンシア属で、上が橙、下が桃ですね。 やはり、トランペットという表現がドンピシャなので、和名は余り聞きません。 一応、木立朝鮮朝顔(キダチチョウセンアサガオ)という和名があります。 朝顔にも似ていますが、花の長さが約30cmもあるのです。