園芸店でも良く見掛ける、紫色の可愛らしい実です。 「これは何かな?」 ムラサキシキブ・・・ではなくて、弟分のコムラサキシキブですね。 以下、別名のコムラサキと呼びます。 園芸店ではムラサキシキブとして堂々と流通しています。 でも、ムラサキシキブ(紫式部、Callicarpa japonica)は数mにはなる木です。 日本の業界さん、こういうところが木じゃなくて、気になりますよね。(=^_^=) 今回の写真は、ご近所の庭で撮影させていただきました。 庭に植地えになっていて、やはり鉢物よりもしっかり、のびのびしています。 緑色から紫色に変わるグラデーションもなかなか綺麗ですね。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Callicarpa dichotoma" ● 原産 : 中国、日本 ● 分類 : クマツヅラ科ムラサキシキブ属 ムラサキシキブとの違いを確認しておきましょう。 ■ コムラサキの方が実がたくさん付いて見映えがよい ■ ムラサキシキブは比較的大きくなる落葉低木 ■ コムラサキは枝が徐々に垂れていく傾向がある ■ ムラサキシキブは葉の全体に鋸歯がある ■ コムラサキは葉の先半分だけに鋸歯がある 一応、現物を2ケ所で再確認してみました。 やはり、園芸店や鉢物、庭先で見掛けるものはコムラサキのようです。 実は、特に枝振りというか、木としての形態がかなり違うんですね。 問題は実が白いシロシキブですが、ムラサキシキブの品種とされています。 でも、見たイメージではコムラサキに似ているような気がするのですが・・・。 別にシラタマコシキブがあって、こちらはコムラサキの変種だそうです。 同じ学名でシロミノコムラサキという名もあり、混同は避けられないですね。 ◆ シロシキブ Callicarpa japonica f. albibacca ◆ シラタマコシキブ Callicarpa dichotoma var. albi-fructus