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薄紅の花が溢れる春の妖精カタクリは氷河期の忘れもの

薄紅の花が溢れる春の妖精カタクリは氷河期の忘れもの

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多雪地帯の里山が春迎えるイメージに欠かせない花かも知れません。
典型的なスプリング・エフェメラル、柔らかい枯葉床に咲くカタクリたちです。
スプリング・エフェメラルは「春植物」、春限定の短い命たちの意味だとか。

ただ、短い命と言っても、地上部の話であって、カタクリは多年草です。
周囲に草丈の高い植物が生長する頃には種子を作って消えていきます。
ある意味では、とても効率の良い生き方かも知れません。 (^.^)

しかし、カタクリが成熟するには8年程度以上の期間が必要なのです。
実生から初めての開花までに7年程度以上と効率的ではありません。
毎年花を付ける体力を得るには、一般に10年間は掛かるとのことです。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Erythronium japonicum Decne."
 ● 原産 : 日本、朝鮮半島
 ● 分類 : ユリ科カタクリ属

カタクリは小さい時から大好きで、群生する山に見に出掛けたものです。
不思議なことに、西側斜面だけに、それも一面に生えます。
突然、足の踏み場もない状態で明るい緑と茶色の葉が拡がっています。

その地方では「カダゴ」と呼んでいました。
万葉の時代には「カタカゴ」と呼んだそうですから、その名残でしょうか。
これで片栗を生産したのですから、普通の野草だったのだと思います。

ここは千葉県の自然公園ですが、なぜか南斜面にも生育しています。(^.^)
関係者による長期間の保護の成果で株数がとても増えています。
このカタクリは「氷河期の忘れもの」、ここ千葉県が南限なのだそうです。

薄紅の花が溢れる春の妖精カタクリは氷河期の忘れもの


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 関東地方は昨夜から強い雨と風で大荒れ模様です。気温も下がって、仕舞い忘れていたストーブが役に立っています。
 さて、資料では千葉県が自生の南限だと記載されているのですが、記憶を辿ると、神奈川県でたくさんのカタクリに出逢っているような・・・。あれは植えたものなのでしょうか。


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