同じ枝から紅白の花が咲くんですね。 「これは何かな?」 東海地方などの沿岸地域に自生しているハコネウツギ(箱根空木)です。 実は、紅白の花が咲くのではなくて、白から紅色に変化していきます。 先日のニオイバンマツリの逆変化バージョンですね。 でも、ここまで明確に着色して行くという植物は珍しいのではないでしょうか。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Weigela coraeensis" ● 原産 : 日本 ● 分類 : スイカズラ科タニウツギ属 植物の分布に関わる言葉で、フォッサ・マグナ要素の植物と言われます。 「静岡−糸魚川構造線」に沿う静岡・伊豆・箱根特有の植物群ですね。 でも、その箱根には自生しておらず、見間違いによる命名なのだそうです。 シコクスミレ等が「そはやき(襲速紀)」要素の植物と言われるのと同じです。 「襲速紀」とは、熊襲の「襲」、速水瀬戸の「速」、紀州の「紀」の略だとか! 熊襲は九州?でも、速水なんとかって?・・・ ほとんど理解不能ですね。 良く似た仲間と近い地域に混在していて、同定は大変なのだとか。 庭木に利用される改良された園芸種もある訳ですから、これは大変ですね。 とても丈夫な植物で、特に施肥をしなくてもどんどん大きくなりますよ。