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目立たない花弁 クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)

目立たない花弁 クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)

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これは花なのでしょうね。
おもしろい構造の植物ですが、「これは何かな?」
なんとユリ科に分類されるクルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)です。

先ず、目に付くのが6枚〜8枚前後と言われる細長い葉の輪生です。
これがクルマバなのでしょうか。
その中央から花茎を伸ばして、追い羽根風な花を咲かせるという訳です。

細長くて黄色っぽいものはオシベで8〜10本程見えていますね。
中央の黒いものがメシベだそうですから、下の丸いものは子房でしょうか。
緑色の4枚は外花被片ですが、内花被片は見えていませんね。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Paris verticilata"
 ● 原産 : 日本、朝鮮、中国
 ● 分類 : ユリ科ツクバネソウ属

内花被片も4枚ですが、緑色の糸状で下へ垂れ下がっているそうです。
この独特な構造ですから目に付くのですが、名前が覚えられません。(^^*)
このページを作って、なんとか覚えられそうです。

花が終わると実が熟していく訳ですが、黒意味がまん丸になっていきます。
これが、更に追い羽根に似てくるのです。
蛇足ながら、薬草にも分類され、薬効として鎮咳作用があるそうです。

さて、更に蛇足ですが、上の写真の右下に似たような植物が見えます。
細長い葉ですが、輪生とまではいかないようですね。
これは絶滅危惧種のタデスミレですが、全くすみれらしくないですよね。

目立たない花弁 クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)


 少し標高の高いところにすみれを探しに行くと、時々、その周辺で見掛けることがあります。木洩れ日が入り込む林下が多いようですね。おもしろい形状で印象が強いのですが、極く普通の前進緑色の植物で、遠目には決して目立たない植物です。


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