これも元来は春に見掛ける独特な表情の山野草です。 「これは何かな?」 標高2,000m級の山地で6月に撮影したイワウチワ(岩団扇)です。 背景に肌の白い樹木が見えますので、どんなところか想像して下さい。 ショウジョウバカマなどの春の植物といっしょに一面に群生していました。 ここまで葉の色が濃い個体は少ない方かも知れません。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Shortia uniflora" ● 原産 : 日本 ● 分類 : イワウメ科イワウチワ属 全体のイメージは仲間であるイワカガミと良く似た雰囲気を持っています。 でも、花がまるで違いますので、間違えることはないかな。 イワカガミは花茎の先に花が幾つかまとまって咲きます。 イワウチワは同じ五弁花ですが、花茎の先に一つだけ咲きます。 好きな環境は似ていますので、良く近くに咲いているそうです。 残念ながら、一緒に咲くところを見たことはありません。 コイワカガミという変種があるのですが、葉の様子が異なるそうですよ。