キタキツネ ~バランスを崩した野生 キタキツネとの遭遇<~
キタキツネ
撮影地 : 北海道夕張市 撮影日 : 2006年9月4日
分 類 イヌ科キツネ属
学 名 Vulpes vulpes schrencki Kishida, 1924 キタキツネ (北狐)
概 説
分 布 北海道、樺太、南千島。
体 長 頭胴長62~78センチメートル、尾長38~44センチメートル、後足長16~18センチメートル、耳介長8~9センチメートル。
その他 寄生虫エキノコックスの宿主として知られている。咬まれてしまったので、後日、北海道の研究機関が対応してくれると知り、電話を掛けてみた。咬まれたこと自体は余り大きな問題ではないが、万一、体に付着していたエキノコックスの卵が口から侵入したら、寄生の可能性がある。ただ、困ったことに陽性反応が出て確認できるのは数年後なのだそうだ。更に、道内の診療機関でないと基本的には対応できない。でも検査自体は一般的な手法であり、道内の診療機関の指導を受ければ道外でも実施できないことはないとの説明を受けた。

キタキツネ
走行中、藪の中に潜んでいるのを見つけた
キタキツネ
しばらく走ると2頭目が道路を歩いていて、車に近づいてきた
キタキツネ
異常なほどに観光客に慣れていて、したたかな感じがした
キタキツネ
四肢の先が黒いのがキタキツネの特徴とのこと
撮影地 : 北海道夕張市 撮影日 : 2006年9月4日
 北海道を旅した時、唐突にキタキツネと遭遇した。最初は、走行している社内から、路傍の少し高いところに潜んでいた茶色い姿を見掛けて、下りて確認したら、やはりキツネだったというのが出逢いだった。当然、こちらに気付いていたが、敢えて逃げ出す様子ではなかった。
 そこから、しばらく走ると、今度はアスファルトの上をゆっくり歩いているのが見えた。轢いてしまいそうだったので、ゆっくりと走行したら、なんと車の下に潜り込んでしまった。轢いていないだろうな、と車から降りたところ、突然、後ろから現れて足を咬まれてしまった。野生なのに人間を畏れず、その上、攻撃性がある。なんて厄介な代物だろうか。車内を見つめて逃げもせず、声も出さずにジットしている。おそらく、エサを与えた人間がいるのだろう。それに慣れてしまった中途半端な野生のキタキツネだと思われた。
 「北の国から」にも蛍ちゃんのルルル・・・で登場して、かわいいようなイメージがある。ただ、その目は冷たく、愛くるしさは微塵もなかった。
2007/09/06


キタキツネ
やはり、観光客が多い場所に現れる
キタキツネ
どうやら、地元の関係者が餌付けしているらしい
撮影地 : 北海道函館市 撮影日 : 2010年5月9日

 (2007/09/06) Latest Update 2024/03/06 [300KB]


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