タンポポ属 (蒲公英、キク科)--- Taraxacum sp. ---

タンポポ属(蒲公英、キク科)
 ほっこりした印象の優しい花を咲かせているタンポポですね。萼片が反り返っていないこと、花の印象から、おそらくニホンタンポポの一つだと思いますが、例えば、カントウタンポポなのか?と問われたとしたら、現状の知識では答えようがありません。身近な存在すぎて、余りしっかり観察していないものです。
撮影 : 静岡県富士宮市 2005年5月5日

キク科 タンポポ属
分類体系 APG 属性(生活型) 多年草
標準和名 タンポポ 漢字表記 蒲公英
学名/栽培品種名 Taraxacum Cass. RDB
花期 春:2~4月 結実期
原産地 備考
国内分布 タンポポ属はユーラシア大陸に広く分布する。個体数では帰化種の方が多い。
自生環境 標高や環境を選ばず、広く自生する。
補 足 国内で多くの在来種が知られている。カントウタンポポ、カンサイタンポポなどと呼ばれているが、ニホンタンポポとしてまとめる考えもある。

タンポポ属(蒲公英、キク科) セイヨウタンポポ(西洋蒲公英、キク科)
ニホンタンポポ : 総苞片が反らない セイヨウタンポポ : 総苞片が反る
千葉県船橋市 2000年4月30日
セイヨウタンポポ(西洋蒲公英、キク科)
千葉県船橋市 1998年7月19日
 カントウタンポポ、カンサイタンポポ、エゾタンポポ、トウカイタンポポ、アカミタンポポ、クモマタンポポ・・・、いろいろあるんですね

 図鑑などでは、上記のように多くの名前がある日本のタンポポですが、最近では、ニホンタンポポという名前に統一され、各々は地方変異として位置付けられているとのことです。シロバナタンポポはどうかという疑問はあるのですが、これについても、花色が白い程度の変異は大きな違いではないとするのが一般的かもしれません。
 さて、帰化植物のセイヨウタンポポの顛末ですが、在来種と交雑が進み、現在では「純粋なセイヨウタンポポはない」という調査結果がある(愛知教育大学)との情報を得ました。
 ところが、全く逆の話を最近(2001年3月)聞きました。セイヨウタンポポはニホンタンポポを含めて、他の花粉を受け入れない性質があり、逆にニホンタンポポの方がセイヨウタンポポの花粉を受け入れて交雑が進んでいるという話でした。これには困っています。

タンポポの綿毛 タンポポの綿毛
ほんの少しの風でフワリと飛んでいきそうです きれいに丸くできるものですね
岩手県奥州市 1998年5月5日

タンポポ属(蒲公英、キク科)
岩手県花巻市 2005年5月21日

(つぶやきの棚)徒然草


 (2000/01/16) Latest Update 2022/12/08 [300KB]


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