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コブシ(辛夷、モクレン科) | 夏場は別の顔 | (つぶやきの棚)徒然草 |
春まだ浅い時期、葉のない枝に白い花を咲かせるコブシ。これは、その夏の姿です。その証拠にセミの抜け殻が見えていますね(笑)。 ポコポコと膨らんだ独特の物体は果実(袋果)です。内側の果実が膨らんで袋果の表面が盛り上がり、その姿がこぶし(拳)のように見える、これが命名の由来なのだそうです。その上、学名 Magnolia kobus の種小名(後半)もコブシと読むことができますね。 これから、袋果の果皮が赤みを帯びて、次第に割れ、内側から朱色の果実が顔を出し、最終的に裂開します。果実には柔らかい肉質層(肉質種皮)があり、鳥たちの栄養源になるらしいですよ。早春の葉っぱもない姿とは、まるで違うところがおもしろいと思います。 |
2021/08/10 |