甘い芳香 広範な効用で知られる花 イランイラン
緑色に近い淡黄色のクルクルした不思議な花が咲いています。 「これは何かな?」 タガログ語で「花の中の花」を意味するというイランイラン(依蘭樹)です。 Ylang Ylang、どこかで聞いたことがありませんか? 女性に好まれる香りがあって、抽出液が香水の原料となります。 濃厚な甘い香りに分類され、例えばシャネル#5にも利用されているとか。 熱帯多雨林の酸性土を好むそうです(変わっていますね)。 黄緑色または淡紅色の花を年2回ほど咲かせるという情報でした。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : Cananga odorata ● 原産 : フィリピン、マダガスカル ● 分類 : バンレイシ科カナンガ(イランイランノキ)属 インドネシアには、この花に関わる興味深い風習があるそうです。 それは、この花を新婚夫婦のベッドに散りばめるというものです。 精神的緊張を解きほぐす効果があるのです。 催淫効果もあるとか…、さぞやロマンチックな夜になることでしょうね(^v^)。 花が色付く頃から甘い香りが強くなる性質です。 この頃から上質のエッセンシャルオイル(精油)を抽出できるようになります。 既に幾つかの事例を紹介しましたが、多くの効用が知られていますね。 ■ リラグゼーション促進効果 ■ 抗うつ・催淫作用 ■ 血圧降下促進効果 ■ 皮脂の分泌のバランスを調整する効果 ■ 頭皮の強壮効果、頭髪の成長を促す効果 ■ ホルモン・バランスを調整する効果 ■ 性的な障害に対する回復効果 ■ 殺菌消毒 etc. 横文字標記も多様で Ylang-ylang, Ilang-ilang, Alang-ilang等がありました。 因みに、こんな植物があちこちに生えている訳ではありません。 「イランイランの木」と標識がありますが、 ここはハーブ園の庭なのですね。