鮮やかな燃えるオレンジ色 クロサンドラ 『かがり火』
真夏から良く見掛けたオレンジ色の派手な花です。 葉が綺麗な緑色なので、ほぼ補色の関係にある橙色は目立つのですね。 「これは何かな?」 クロサンドラの『かがり火(篝火)』という大柄な園芸品種です。 よく見ますと、不思議な咲き方をしています。 花弁のセットが次々に(段々に)重なって苞から出ているのですね。 ちょうど、麦の穂の構造に似ているのではないでしょうか。 主な品種として、『かがり火』の他にも以下のような品種が流通しています。 ■ サマーキャンドル ■ スーパーキャンドル ■ トロピックフレーム ■ イエローバタフライ ■ トリンコマリー (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Crossandra infundibuliformis Kagaribi" ● 原産 : (原種)インド、スリランカ ● 分類 : キツネノマゴ科クロサンドラ属 キツネノマゴ科という分類は、寡聞にして聞き慣れていません。 熱帯を中心に約360属2500種もある大きな植物群なのだそうですよ。 日本で流通している同科の植物があれば見比べてみたいと思います。 この手の橙色は、ハレーションを起こして、うまく写り込んでくれません。 真夏に咲くフシグロセンノウの方が、まだ撮影しやすいようでした。 夏から狙っていたのですが、そろそろ花期も終演ですので持ってきました。 光沢のある葉も鑑賞価値があると考えられているようです。 長く楽しむことが出来る園芸植物として人気があるのが良くわかります。 ただ、耐寒性のある植物ではありません。 平均気温が10℃を切るようになったら、室内で管理することになります。 暦の上では冬、そろそろ、「お疲れ様でした」の季節ですね。