散った葉も美しい 秋の風物詩 イチョウ(銀杏、公孫樹)
花でも樹形でもなく、葉の姿だけで分かってしまう植物です。 「これは、何かな?」 ジュラ期のから生き残った「生きている化石」、裸子植物のイチョウです。 真っ直ぐに大きく育ち、四季の変化が美しいので街路樹に利用されます。 大きく素直に育て!多くの小学校の校庭にもあったのではないでしょうか! 扇型の葉は秋に黄色くなって落葉しますが、なんと針葉樹なのだそうです。 茶碗蒸しの好きな家族はギンナン(銀杏)が不可欠と言います。 イチョウの雌木に生る実に入っている大きな種子を炒って割ると出てきます。 やはり黄色い実には独特の異臭があり、落下後は早めに処分します。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Ginkgo biloba" ● 原産 : 中国 ● 分類 : イチョウ科イチョウ属 「銀杏」と書いてギンナンとも、イチョウとも読むことができます。 食材の名前と樹木の名前が、同じ漢字で読み方が異なる訳ですね。 風情のある「公孫樹」という漢字も、時折、使われることがあります。 読みはイチョウなのでしょうね(ちょっと無理があるかも)。 残念ながら、花の写真はありません。 小学生の頃には見ていましたが、とても目立たないものです。 今後、もう少し意識して観察してみようと改めて思います。 寺社の境内等にある「乳銀杏」と呼ばれる木を見たことがありますか。 枝や幹から鍾乳石のようなものが垂れ下がるものです。 この正体は「気根」なのですが、マングローブでもあるまいに、またナゼ? 個体数は多くても、同種は存在しないので、まだ不明点が多いのです。