寒い時期に豪華な花を提供する ストック(紫羅欄花)
クリスマスの声が聞こえ始める頃に流通量が多くなってくる花です。 香りも良くて、全体の姿から明らかに切り花向けですね。 「これは何かな?」 カラフルな花を咲かせるアブラナ科のストックです。 花色は白、桃、紫、赤色は見ていますが、どうやら橙色もあるそうです。 写真はタネができない八重咲きですが、原種は当然ながら一重咲きでした。 最近は 花壇用の矮性品種も見られるそうです。 栽培の歴史は古くて、南欧で古代ローマ人等が薬草として扱ったとか。 日本には、香味野菜として入ってきたという情報もあり、おもしろいですね。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Mathiola incana" ● 分布 : 地中海沿岸 ● 分類 : アブラナ科アラセイトウ属 「 ストック」は茎の様子を意味しているそうで、素直に真っ直ぐ伸びています。 そう、スキーのストックと同じ語源らしいですね。 和名の方は「アラセイトウ(紫羅欄花)」、ポルトガル語由来だそうです。 聞いたことがありましたか(...知らなかった)? とてもたくさんの花を付けますが、早い花を切ると更に枝が出てきます。 咲き方ですが、原則として下の方から順に咲き出すんですね。 単体でも豪華ですが、他の花と組み合わせると引き立て役も買って出ます。 全国有数の花卉生産地と言えば、南房総のフラワーラインです。 確かに、まだ寒い時期にも花摘みというか、ブーケ狩りができます。 自分で摘んでくる切り花というのも良さそうですね。