鳥たちが遠くまでタネを運ぶ 秋の恵み カキの実
子供の頃、家の前にあった広場に、この実が生る大きめの木がありました。 「これは何かな?」 言うまでもなく、橙色(柿色)の実がたわわに生った柿の木ですね。 当時は、 よく木登りをしていましたが、確かに折れやすい木でした。 実を得るためでも、木に登って枝の先の方まで手を伸ばすのは危険です。 それでも食べたくて、いろいろ工夫をすることが「遊び」だったのでしょう。 当然ながら、柿の花を見ていますので、どんな花かを覚えています。 目立たないので、見たことがない、記憶していないという話は多いですね。 花弁が繋がって王冠のような形をしたクリームイエローの小さな花です。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Diospyros kaki" ● 原産 : 日本 ● 分類 : カキノキ科カキ属 この柿の花、実は、品種によって多彩な姿をしているのですね。 壺や鐘のような形をしているものも多く、萼と一体化したような姿になります。 花色は黄色または橙色で、徐々に色が濃くなっていきます。 カキノキ科で食用になるのはカキだけという説明を読みました。 カキノキ科は雌雄異株が多いが、カキは雌雄同株という説明もありました。 どうも、カキ以外のカキノキ科の植物を知らないので、ピンときませんね! 「日本で渋柿から甘柿が品種改良で産まれた」という話はおもしろいですね。 随分、古い時代から甘柿は存在したらしいのです。 それから、渋柿でも吊して甘くしてしまう発想もすばらしいですよね。 最近、実が落下するまで放置している木がたくさん見られて気になります。 鳥たちの恰好のエサになっている訳です。 面倒くさいという理由だったら、是非、声を掛けて欲しいものですね。(`▽´)