本州の里山では、もうすみれの姿を見掛けなくなりました。 少し標高の高い山地でも見掛けるすみれ、「これは何かな?」 大柄でふくよかな美しさを誇る、すみれの女王、アケボノスミレです。 この個体は、比較的淡い色合いで、花弁に筋が目立ちますね。 もう少し濃い紅色の個体も少なくありません。 なにやら、貴婦人のような飄々とした雰囲気を持っているように感じます。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Viola rossii" ● 原産 : 日本 ● 分類 : スミレ科スミレ(ヴィオラ)属 花が咲き出す時期のは、まだ葉が十分に展開していないのが普通です。 時には、ふわふわの枯葉から、花茎がにょきっと飛び出して咲いています。 大きくて丸くて肉厚な花弁が特徴です。 一般には良く知られていない方に分類されるすみれかも知れません。 内陸部の山地が主な自生地で、スミレサイシン類で棲み分けています。 日本海側にはスミレサイシン、太平洋側にナガバノスミレサイシンですね。 それを踏まえて探せば、出逢うことができるかも知れません。