リンドウ
(リンドウ科)---
Gentiana scabra
Bunge var.
buergeri
(Miq.) Maxim. ---
秋の花といえば、リンドウも代表でしょう。紅葉が始まる頃に明るい草原や林で静かに咲いています。リンドウ科の植物は日本に13種程が自生しているそうです。このリンドウは比較的に草丈が高くて、単独では立ち上がり続けられないようでした。倒れて、所々で花を咲かせている姿が、春に咲くフデリンドウのように見えました。
漢字で「竜の胆(きも)」と書きますが、根が漢方健胃生薬として知られており、その根が「竜の胆」のように苦いことが命名の由来とあります。ただし、根本的に「竜の胆」が分かりませんよね(笑)。平安時代には「りうたむ」、「りんだう」などと発音していたそうです。
撮影 : 千葉県千葉市 2011年11月5日
科 |
リンドウ科 |
属 |
リンドウ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
リンドウ |
漢字表記 |
竜胆 |
学名/栽培品種名 |
Gentiana scabra Bunge var. buergeri (Miq.) Maxim. |
RDB |
|
花期 |
秋:9~11月 |
結実期 |
|
原産地 |
日本 |
備考 |
|
国内分布 |
本州、四国、九州に分布する。 |
自生環境 |
山地、丘陵地の湿地に自生する。 |
補 足 |
別名:ササリンドウ(笹竜胆)。人里に近い野山から山地の明るい林床や草原に見られる。園芸的改良が盛んで多くの品種が流通している。薬草としても知られる。 |
別名の「笹竜胆」は源氏の家紋として有名です。ただし、村上源氏の正紋と言われています。
(清和源氏である源頼朝や義経の家紋ではないという説もありますが、三厩の義経寺には「笹竜胆」紋がありました。)