ギンラン
(銀蘭、ラン科)---
Cephalanthera erecta
(Thunb.) Blume ---
思いがけず入り込んだ明るい林で、キンラン(金蘭)を撮影していますと、地元の方らしい初老の男性に声をかけられました。聞くと、ギンラン(銀蘭)もあるとのこと。ただし、ササバギンランの方だとの説明でしたが、これは全体に無毛のギンランではないかと思います。花と葉の位置関係、長い包葉、毛の有無などは分かりやすい特徴ですね。
撮影 : 千葉県印西市 2014年5月10日
科 |
ラン科 |
属 |
キンラン属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
単子葉植物、多年草、地生蘭 |
標準和名 |
ギンラン |
漢字表記 |
銀蘭 |
学名/栽培品種名 |
Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume |
RDB |
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花期 |
春:4~6月 |
結実期 |
秋 |
原産地 |
日本、中国 |
備考 |
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国内分布 |
ほぼ日本全土に自生する。海外では中国、朝鮮半島で見られる。 |
自生環境 |
少し明るい雑木林などに生育する。 |
補 足 |
生存には特定種の樹木との依存関係がある菌根菌が必須であり、結果的に人工栽培は極めて難しい。各地で絶滅危惧種に指定されている。 |
千葉県印西市 2014年5月2日
なんとなく入り込んだ森で、その入口から、それほど遠くない位置で、このような光景に出逢いました。全くラッキーな話です。歩きまわるとササバギンランも見つかりました。
千葉県印西市 2021年4月27日
葉は花より低い位置になることが多い
唇弁の距が若干細くて突き出している
千葉県印西市 2022年4月30日
千葉県印西市 2024年4月25日
春、明るい林の中に美しい姿を見せてくれます。細いけれどもシッカリした茎を、細長く波を打った葉が包み込むように互生します。
花は少ないものでも3から5個、多いものでは10個を超えます。数株がまとまっていることが多いようです。
草丈は概ね30cm程度に伸びる
全体がキンランより少し小さめ
群馬県大田市 2000年5月6日
▲ PLAY(注:動画再生と同時に少し自然音も出ます!)30 sec.
千葉県印西市 2022年5月4日