キンラン
(金蘭、ラン科)---
Cephalanthera falcata
(Thunb.) Blume ---
春、明るい林の中に美しい姿を見せてくれます。細いけれどもシッカリした茎を、細長く波を打った葉が包み込むように互生します。花は少ないものでも3から5個、多いものでは10個を超えます。数株がまとまっていることが多いようです。
撮影 : 千葉県印西市 2014年5月2日
科 |
ラン科 |
属 |
キンラン属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
単子葉植物、多年草、地生蘭 |
標準和名 |
キンラン |
漢字表記 |
金蘭 |
学名/栽培品種名 |
Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume |
RDB |
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花期 |
春:4~6月 |
結実期 |
秋 |
原産地 |
日本、中国 |
備考 |
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国内分布 |
北海道では見られないが、ほぼ日本全土に自生する。海外では中国、朝鮮半島で見られる。 |
自生環境 |
少し明るい雑木林などに生育する。 |
補 足 |
生存には特定種の樹木との依存関係がある菌根菌が必須であり、結果的に人工栽培は極めて難しい。各地で絶滅危惧種に指定されている。 |
千葉県印西市 2021年4月27日
千葉県船橋市 2000年4月30日
千葉県船橋市 2000年5月7日
花は完全に開ききらない
千葉県船橋市 2000年4月30日
草丈は30~50cm程度になる
千葉県船橋市 2000年5月7日
保護されている緑地にて
千葉県船橋市 2022年5月18日
この林、今はもうありません。一帯が新興住宅地に姿を変えました。残念な話ですが、このデリケートな植物が、ここに復活する姿を見ることはないでしょう。(注)2000年当時のデジタルカメラでは色再現力に差がありますね。
千葉県印西市 2014年5月2日
なんとなく入り込んだ森で、その入口から、それほど遠くない位置で、このような光景に出逢いました。全くラッキーな話です。歩きまわるとササバギンランも見つかりました。
千葉県印西市 2014年5月2日
千葉県印西市 2014年5月10日
この森というか、林には、時折、半分白っぽい花が混じる株があります(シロバナキンランと呼ぶべきか分かりません)
千葉県印西市 2023年4月25日
なぜ、このような咲き方を?少しキズがあるようですが、まだ新鮮な花に見えます。でも、こんな咲き方も悪くないですね。
千葉県印西市 2024年4月25日