ミネカエデ (峰楓、ムクロジ科)--- Acer tschonoskii Maxim. ---

ミネカエデ(峰楓、ムクロジ科)
 かなり大きな葉ですが、確かに、カエデの仲間という形をしています。花が咲いていたのは、嬉しい千載一遇のチャンスでした。撮影地は、北海道の亜高山帯です。資料に依りますと、本州中部の高山でも見られるそうで、意識したことはありませんでしたが、見ていたのかも知れません。
 よく見かけるカエデ属の花は赤くて下向きに咲きます。ミネカエデは、細くて淡緑から黄色っぽい花を上向きに咲かせていました。そういう意味では、雰囲気がまるで違います。果実も、おそらく、上向きに出るのでしょうが、写真で拝見する限り、重さがあるため、横から下向きに出ているように見えます。形状は、よく見かけるブーメラン型のようです。
撮影 : 北海道岩内群 2024年6月12日 alt.=750m

ムクロジ科 カエデ属
分類体系 APG 属性(生活型) 落葉小高木
標準和名 ミネカエデ 漢字表記 峰楓
学名/栽培品種名 Acer tschonoskii Maxim. RDB
花期 晩春:6~7月 結実期 夏から秋:7~11月
原産地 日本 備考
国内分布 北海道、本州(中部以北)の山地帯~亜高山帯に分布。
自生環境 亜高山帯の針葉樹林縁などに自生する。
補 足 小さくて淡い黄色の花が上向きに咲く。雄花と両性花があるとのこと。クロンキストおよび新エングラー体系ではカエデ科であったが、APGではカエデ科は全てムクロジ科に含められた。

ミネカエデ(峰楓、ムクロジ科)
木漏れ日が当たる部分を撮ってみました
ミネカエデ(峰楓、ムクロジ科)
それ程、分布が狭い訳ではなさそうです
黄色っぽい花が上を向いて、立ち上がるように咲いています!
ミネカエデ(峰楓、ムクロジ科)
北海道岩内群 2024年6月12日 alt.=750m
本州でも中部、具体的には尾瀬などの高山域や、東北の蔵王などでも見られるとの情報です。少し意識していれば、気がつくことができるかも知れませんね。

(つぶやきの棚)徒然草


 (2024/06/27) Latest Update 2024/08/06 [575KB]


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