カキノキ
(柿の木、カキノキ科)---
Diospyros kaki
Thunb. ---
秋に朱色の実をつける柿。その目立たないクリームイエローの花が咲き出すのは春の終わり、もう初夏の風が流れだす頃です。カキノキという表記が名前としては正しいらしいですすが、まぁ、いわゆる「柿」がなる木ですね。同じ木に雌花と雄花が咲き、雄花はあっけなくポロポロと落ちてしまうのだそうです。やがて、緑色の小さな果実ができはじめるのですが、なぜか、これもポロポロと落ちてしまって、赤くなる頃には程良い程度の個数に減ってしまうという訳ですね。柿の木はとても折れやすいので、自分で数量調整をするのかも知れません。
撮影 : 千葉県船橋市 2011年5月25日
科 |
カキノキ科 |
属 |
カキノキ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉高木 |
標準和名 |
カキノキ |
漢字表記 |
柿の木 |
学名/栽培品種名 |
Diospyros kaki Thunb. |
RDB |
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花期 |
初夏:5~6月 |
結実期 |
秋:10~11月 |
原産地 |
中国、日本 |
備考 |
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国内分布 |
広く栽培されている。東アジアの固有種。 |
自生環境 |
不明。広く栽培されている。 |
補 足 |
食用にされる。多くの品種がある。生産量では中国が最大で、世界の7割を占める。葉がお茶として用いられる。和家具や床柱の健在に利用されるが、加工が難しく、割れやすいとされる。 |
意外にたくさんのお花が咲きます
無意識に撮影したのですが、全て雄花かも・・・
樹の下にいっぱい転がっている花
小さなツボのような形をしています
千葉県船橋市 2011年5月25日
千葉県八千代市 2016年5月21日
柿には多くの種類があるように思っていました。変種や品種、もしくは選別された栽培品種を数えてみると、世界では4桁に及ぶそうです。一方、種レベルで大きく見ると極めて限定的で、数えてみると7種のみ!極端ですね。因みに、属名の Diosphyros kaki はラテン語で「神さまからの賜物」という意味だそうですよ。
- カキノキ Diosphyros kaki
- トキワガキ Diosphyros morrisiana
- マメガキ Diosphyros lotus
- リュウキュウマメガキ Diosphyros japonica
- リュウキュウガキ Diosphyros maritima
- ヤエヤマコクタン Diosphyros ferrea var. buxifolia
- ヤワラケガキ Diosphyros eriantha
葉がしっかり展開していますが、まだ柔らかくて明るい緑色、これから堅い葉に変化していきます
千葉県船橋市 2017年5月20日
千葉県船橋市 2021年6月24日