ナツトウダイ
(夏燈台、トウダイグサ科)---
Euphorbia sieboldiana
Morr. et Decne. ---
トウダイグサの仲間で、ナツトウダイですね。「夏」という言葉が頭につきますが、実際の花期は4月から5月ですから、春と言って良いでしょう。「燈台(灯台)」はロウソクを灯す台で、葉や葉柄など全体の姿がイメージとして似ているかも知れませんね。有毒植物で中国では薬用に供されますが、日本では用いられないそうです。
撮影 : 長野県松本市 2006年5月16日
科 |
トウダイグサ科 |
属 |
トウダイグサ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草、有毒植物、薬用植物 |
標準和名 |
ナツトウダイ |
漢字表記 |
夏燈台、夏灯台 |
学名/栽培品種名 |
Euphorbia sieboldiana Morr. et Decne. |
RDB |
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花期 |
春:4~5月 |
結実期 |
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原産地 |
日本、中国 |
備考 |
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国内分布 |
本州、四国および九州に普通に分布。海外では朝鮮半島などに分布する。 |
自生環境 |
山地の広葉樹林などで見られる。 |
補 足 |
植物名は夏のトウダイグサを意味する。ただし、春に咲く。4枚の腺体がクワガタムシの頭に似た形状で判別しやすい。 |
腺体と呼ばれる部分はクワガタの頭のような形状
腺体の横から二つ出ているのは葉柄
撮影 : 長野県松本市 2004年5月29日
千葉県では、少し早い時期から咲き出す
撮影 : 千葉県千葉市 2008年3月29日
撮影 : 千葉県市原市 2008年4月16日
資料によりますと、「茎を折ると白乳汁が出て、皮膚に触れると炎症を起こす」とのこと。さすが有毒植物ですね。それは知りませんでした。