サンカヨウ
(山荷葉、メギ科)---
Diphylleia grayi
Diphylleia ---
春から初夏に亜高山帯を歩いていると、稀に、この独特な植物を目にすることがあります。サンカヨウという名前は一度覚えると忘れられませんが、改めて調べてみると「山に生える蓮の葉」を意味しているのだそうです。
撮影地は尾瀬です。サンカヨウを何度か観察したことがあるのですが、いづれも関東甲信越の亜高山で出逢いました。雨に降られると花が透過するので「スケルトンフラワー」などとも呼ばれるそうです。
撮影 : 群馬県利根郡片品村 2008年6月13日
科 |
メギ科 |
属 |
サンカヨウ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草、高山植物、薬用植物 |
標準和名 |
サンカヨウ |
漢字表記 |
山荷葉 |
学名/栽培品種名 |
Diphylleia grayi Diphylleia |
RDB |
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花期 |
春:5~7月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
中部地方以北から北海道に分布する。海外ではサハリンに分布する。 |
自生環境 |
亜高山の林下で湿った土壌に自生する。 |
補 足 |
果実は食用になる。「山荷葉」という不思議な名前は、山に生える「荷葉(蓮の葉)」に由来する。 |
兵庫県神戸市 2022年4月20日 六甲高山植物園にて
群馬県利根郡片品村 2008年6月13日
まだ葉が展開しておらず、花はまだ蕾です
展開した葉が大きくて重そうに見えます
群馬県利根郡片品村 2008年6月13日
群馬県利根郡片品村 2005年6月18日
群馬県利根郡片品村 2005年6月18日
長野県下高井郡木島平村 2022年6月18日
比較的に標高の高い山で見られる印象的な植物です。とても大きな緑色の葉の中央部に、小さくて白い梅のような花が咲きます(ただし、花弁の数は6枚)。
食用になるという果実を実際に見たことはありません。写真で拝見すると、色は紫色で、表面が白く粉をふいたような姿は、まるでブルーベリーのようでした。
秋田県仙北市 200年7月8日