の茎)が見えます。センボンヤリの名は、この槍が多いという意味から付けられました。センボンヤリの最大の特徴は、春と秋にそれぞれ花を咲かせることです。秋の閉鎖花は自家受粉で同じDNAを大量に効率良く増やすことが目的です。でも、これだけではDNAの変化(多様性)がなくなり、種としての寿命が危ぶまれることになります。一方、春の花は普通に他家受粉を目的としています。花を目的によって使い分けること、これは非常に優れたシステムではないかと思います。少し異なりますが、スミレも同じようなシステムを持っています。| 科 | キク科 | 属 | センボンヤリ属 |
| 分類体系 | APG | 属性(生活型) | 多年草 |
| 標準和名 | センボンヤリ | 漢字表記 | 千本槍 |
| 学名/栽培品種名 | Leibnitzia anandria (L.) Nakai | RDB | |
| 花期 | 春:4~6月、秋:9~11月 | 結実期 | |
| 原産地 | 日本 | 備考 | |
| 国内分布 | 国内では沖縄を除くほぼ全国に分布する。海外では千島、樺太、中国などに自生する。 | ||
| 自生環境 | 山地や丘陵の日当たりの良い場所などに自生する。 | ||
| 補 足 | 春の花(開放花)は高さが5~15cm程度、秋の花(閉鎖花)は自家受粉して、30~60cm程度の花茎を伸ばす。春の花は開花後、更に伸びて少し違う姿になる。 | ||
(2001/04/13) Latest Update 2024/08/06 [1.00MB]