ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)
(メランチウム科)---
Helonias breviscapa
(Maxim.) N.Tanaka ---
春、まだ寒い時期から咲き始めます。ショウジョウバカマより花が小さめで、色が白く、雄しべが丸く紫色をしています。因みに「筑紫」は「筑前」と「筑後」の両方を意味する広域名と理解すれば良さそうで、実際、九州全域に分布しているようです。
地元の方によると、花色には少し変化があり、白色だけでなく、紅紫色、茶褐色などがあり、花軸の色合いも含めて多彩なのだそうです。
撮影 : 熊本県阿蘇郡 1999年3月20日
科 |
メランチウム科 |
属 |
ショウジョウバカマ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
ツクシショウジョウバカマ |
漢字表記 |
筑紫猩々袴 |
学名/栽培品種名 |
Heloniopsis breviscapa (Maxim.) N.Tanaka |
RDB |
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花期 |
春:3~5月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
九州。 |
自生環境 |
山地、湿原など、少し湿った土壌。垂直分布の幅が広いことが知られ、平地から高層湿原まで分布している。 |
補 足 |
「猩々」は中国の伝説上の存在で、赤い顔をして酒を好む動物。転じて赤みを帯びたものを差します。一方、「袴」は葉の様子を表しているとされる。ショウジョウバカマの変種とされていたが、学名より、別種に認識がへんかしたらしい。花は白色または淡紅色を帯びる。 |
周りの植物たちは、まだ目覚めたばかりです
雌しべも雄しべも特徴的、華やかですね
熊本県阿蘇郡 1999年3月20日
学名が変化しているようです。このページを作成した当初は、以下の学名表記が普通でした。
Helonipsis orientalis var. breviscapa
以下の学名で紹介する記述も多く見られました。まぁ、異名と見て良さそうです。
Helonipsis orientalis var. yakusimensis
一方、信頼している「学名インデックス YList」では、以下のように記載されており、つまり、変種ではなく、別種とされたということになります。
Helonias breviscapa (Maxim.) N.Tanaka
(属名が変化している)因みに、ユリ科(後にシュロソウ科)に分類されていましたが、APG植物分類体系ではメランチウム科に分類されています。