アズキ
(小豆、マメ科)---
Vigna angularis
Ohwi et H.Ohashi --- (ヤブツルアズキの栽培種と判明して、現学名は適切ではないらしい)
大好きな粒あんの材料である小豆は、赤茶色(小豆色)をした、その名の通り、小さな豆です。お手玉の布の中に入っている丸くて堅いものの正体でもあります。でも、その花が綺麗な黄色い花だと知って、小豆色という印象が強いのか、意外な感じがしたものです。
また、こうした豆類など、農作物は大陸からの渡来種という先入観がありました。調べてみると、野生種であるヤブツルアズキ(藪蔓小豆)から、なんと縄文時代以前から長い時間を掛けて品種改良された歴史があるのだそうです。そこまでは理解しました。
それならば、小豆は栽培種ということですから、下の学名(A)はふさわしくありません。その上、ヤブツルアズキの学名である下の学名(B)、つまり、小豆の変種という扱いは全くもっておかしなことになります。さて、ここからも驚きなのですが、最新のゲノム解析の結果、日本発祥が実証された(『Science』誌等で発表)というのです。
(A)アズキの学名:-現在- Vigna angularis
(B)ヤブツルアズキの学名:-現在- Vigna angularis var. nipponensis
撮影 : 千葉県佐倉市 2025年9月15日
| 科 |
マメ科 |
属 |
ササゲ属 |
| 分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
一年草 |
| 標準和名 |
アズキ |
漢字表記 |
小豆 |
| 学名/栽培品種名 |
Vigna angularis Ohwi et H.Ohashi |
RDB |
|
| 花期 |
秋:7~10月 |
結実期 |
秋:9~11月 |
| 原産地 |
日本 |
備考 |
縄文時代の遺跡から炭化種子が発見され、利用・栽培が始まっていたとされる。 |
| 国内分布 |
栽培種。野生型であるヤブツルアズキは本州(東北以南)で見られる。 |
| 自生環境 |
山地や野原などの日当たりの良い草原に自生する。 |
| 補 足 |
野生種である「ヤブツルアズキ」から品種改良された。歴史は縄文時代に遡り、中国伝来説があったが、最新のゲノム解析(農研機構の研究発表など)では日本発祥説が有力視されている。 |
蔓性と言われる原種ヤブツルアズキとは異なり、枝は立っています。葉っぱは、確かに大豆に良く似ています。
撮影 : 千葉県佐倉市 2025年9月15日