ドクダミ
(蕺菜、ドクダミ科)---
Houttuynia cordata
Thunb. ---
花弁に見える白い部分は「総苞(総苞片)」と呼ばれ、花序は中央部に突き出した淡黄の部分が花序、小さな花の集まりです。ひとつひとつの花に花弁はありません。
住宅地の西側とか、林下など、少し薄暗い環境にビッシリと群生する性質です。繁殖力がすごく強いのですね。草取りをして、地下茎ごと除去したつもりでも、小さな欠片から復活してしまいます。
そばにいるだけで独特の臭気が感じられますが、草取りをすると、手がドクダミの臭いにまみれてしまいます。この臭いのもとはデカノイル‐アセトアルデヒドと呼ばれる物質で、幾つかの薬効が知られています。
千葉県船橋市 2023年5月27日
科 |
ドクダミ科 |
属 |
ドクダミ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
ドクダミ |
漢字表記 |
蕺菜 |
学名/栽培品種名 |
Houttuynia cordata Thunb. |
RDB |
|
花期 |
初夏:5~7月 |
結実期 |
|
原産地 |
東アジア、東南アジア |
備考 |
|
国内分布 |
本州・四国・九州・琉球諸島各地に自生している。 |
自生環境 |
田圃の畦や重唄口の隙間など半日陰地。 |
補 足 |
別名:ドクダメ(毒溜め)、生薬名:ジュウヤク(十薬、重薬)。園芸品種として、八重咲き(ヤエドクダミ)や五色葉(ゴシキドクダミ)などが知られている。 |
千葉県船橋市 2007年6月11日
4枚の白い部分は花びらではなく、「総苞」です
中央部から付き出している淡黄の部分が花序です
千葉県船橋市 2015年5月28日
千葉県船橋市 2007年6月17日
千葉県船橋市 2007年6月15日
八重咲きと呼ばれて流通する園芸品種です。これは「総苞」が増えているのだそうです。栽培していると、時折、一重の花が咲くらしく、それは除去した方が良さそうですね。
千葉県船橋市 2019年6月3日
家屋の隙間、少し暗い北西側にどどっと咲きます。どうして、こんな狭いところにいっぱい咲くの?いろいろな意味で常識はずれなドクダミです。