ハクサンチドリ
(白山千鳥、ラン科)---
Dactylorhiza aristata
(Fisch. ex Lindl.) Soó ---
東日本から北海道の高層湿原に自生する美しいラン、ハクサンチドリ(白山千鳥)です。基本的には赤紫色ですが、稀に白い花も見られるのだそうです。では、このようなツーショットは得がたいラッキーシーンということになりますね。
赤紫色の花には濃淡もありますが、オレンジ色に変化している花を見掛けました。これは?花の後半の姿なのでしょうか。
葉に黒っぽい斑点が見られる変異に、うずらの卵の紋様に似ているとの印象から、ウズラバハクサンチドリ(f.punctata)として品種とすることがあるそうです。
撮影 : 秋田県仙北市(秋田駒ケ岳) 2006年7月8日
科 |
ラン科 |
属 |
ハクサンチドリ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
ハクサンチドリ |
漢字表記 |
白山千鳥 |
学名/栽培品種名 |
Dactylorhiza aristata (Fisch. ex Lindl.) Soó |
RDB |
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花期 |
初夏:6~8月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
北海道、本州(東日本、中部地方以北)の高山帯に分布する。 |
自生環境 |
高層湿原に自生する(高山植物)。 |
補 足 |
白山(石川県)に多く自生しており、花の形が千鳥の飛翔する姿に似ていることから命名されたと言われる。花は総状に5~20個程度付く。「千鳥」は鳥の数が多いことを意味するともされる。 |
秋田県仙北市(秋田駒ケ岳) 2006年7月8日
北海道中川郡 2022年7月8日 alt.=3m
一般認識では高山植物です。ところが、さすが、北海道!海岸沿いに位置する原生花園で普通に咲いていました。どこかで見たなぁと思いながら、それが秋田駒ヶ岳だったことに驚いてしまいました。
北海道磯谷郡 2024年6月13日 alt.=750m
若干、淡い色合いの個体群も見られた
北海道磯谷郡 2024年6月14日
花周辺の「苞」の色でも印象が異なる
北海道磯谷郡 2024年6月13日