コヒルガオ
(小昼顔、ヒルガオ科)---
Calystegia hederacea
Wall. ---
つる性の多年草。地下茎を延ばして増える性質があり、地上茎も這い回る。おしべ、めしべはあるが、普通、結実しません。
ヒルガオの仲間は世界で約1,200種あるのだそうです。朝顔のイメージから、切ったメロンのようなタネで増えると思い込んでいたのですが、一般に地下茎で増える多年草というところが意外でした。
撮影 : 千葉県船橋市 2007年5月22日
科 |
ヒルガオ科 |
属 |
ヒルガオ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
コヒルガオ |
漢字表記 |
小昼顔 |
学名/栽培品種名 |
Calystegia hederacea Wall. |
RDB |
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花期 |
夏:6~8月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
ほぼ全国に分布。海外では東南アジアに分布する。 |
自生環境 |
特に土壌を選ぶ様子はない、荒地などにも生育する。 |
補 足 |
早朝に開花して夕方にはしぼむ一日花。 |
千葉県船橋市 2007年5月22日
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白にピンクの小さい花をたくさんつける
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ムラサキツユクサと同じ時期に咲く
千葉県船橋市 1998年7月12日
花を包むような2枚の苞葉:コヒルガオは尖っている
千葉県船橋市 2004年5月15日
千葉県八千代市 2019年5月19日
ヒルガオとヒルガオはとてもよく似ていて、花などの大きさが少し違う程度です。ただ、細かい部分を比べると、花茎(花柄)が筒のようにツルンと丸い方がヒルガオで、少し角張ってヒダヒダになっているのがコヒルガオ、苞葉の先端が丸いのがヒルガオで、尖っているのがコヒルガオ、葉の形態にも違いが少しだけあって、矢尻の耳のような部分がしっかり目立つ方がコヒルガオということだそうです。なかなか、そこまで細かく観察できませんね。
また、こうした差異は一般論としては正しいのかも知れませんが、花の大きさや葉の形態などは個体変異の範囲で、決め手になるような差異ではないと思われるケースが少なくありません。