マツヨイグサ
(待宵草、アカバナ科)---
Oenothera stricta
Ledeb. ex Link ---
南米原産の帰化種マツヨイグサです。ただ、マツヨイグサ属は、世に約120~140種もあると言われ、日本に生育している近縁種コマツヨイグサ、ヒナマツヨイグサなどは全て外来種で、14種が知られていると資料にありました。
それらの違いを把握できていませんので、狭義のマツヨイグサではない可能性もありますが、外見的には「宵待草」、「月見草」で良さそうだと思います。ただ、本来、月見草はメキシコ原産で白から薄紅色の花を付ける小型種ですが、同じような花という扱いになっているようですね。
明治初期に渡来したと知って、少し驚いています。もっと古い時代から定着しているのかと思っていました。
撮影 : 千葉県船橋市 2016年8月16日
科 |
アカバナ科 |
属 |
マツヨイグサ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
一年草 |
標準和名 |
マツヨイグサ |
漢字表記 |
待宵草 |
学名/栽培品種名 |
Oenothera stricta Ledeb. ex Link |
RDB |
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花期 |
夏~秋:5~11月 |
結実期 |
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原産地 |
南米(チリ、アルゼンチン) |
備考 |
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国内分布 |
ほぼ日本全土に移入している。 |
自生環境 |
日本には1870年頃に観賞用として渡来、全国に広がり、空き地、海辺や川原などに多い。 |
補 足 |
江戸時代末から明治時代初期に園芸種として日本へ渡ってきた帰化植物。複数の同属の内、黄色い花を咲かせる種を総称として「マツヨイグサ」と呼ぶ。 |
撮影は午前中ですから、まだ、花はたたまれている状態。夕方から夜にかけて開き始めます。
「待宵草」を「宵待草」と読み替えたのは大正期竹久夢二。「語呂が良い」という理由らしいです。
千葉県船橋市 2016年8月16日