ヤマボウシ
(山法師、ミズキ科)---
Cornus kousa
Buerger ex Hance ---
ハナミズキの花が終盤に差し掛かる頃、白い独特な花を咲かせるヤマボウシに交代となります。この2種は近縁種で良く似た部分が多いですね。
花びらのような白い萼が大きくて、山法師の頭巾のように見えるというのが命名の所以とのことです。義経のお話に登場する弁慶の頭巾を連想すれば良いのでしょうか。
ヤマボウシとハナミズキはよく似ています。違いは分かりますが、難しいという場合、葉と花が同時に展開するのがヤマボウシ、葉が出るより前に開花するのがハナミズキと覚えてください。
撮影 : 千葉県船橋市 2011年5月25日
科 |
ミズキ科 |
属 |
ミズキ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉高木 |
標準和名 |
ヤマボウシ |
漢字表記 |
山法師、山帽子 |
学名/栽培品種名 |
Cornus kousa |
RDB |
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花期 |
初夏:6~7月 |
結実期 |
秋:9月(可食) |
原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
本州から九州に分布する。海外では朝鮮半島、中国に分布する |
自生環境 |
山地などに生える。街路樹にも用いられる。 |
補 足 |
近縁種ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)が街路樹として重宝されているが、ヤマボウシも人気がある。命名は花びらを山法師の頭巾とみなしたもの。*(旧)Benthamidia japonia |
白い花(萼)は平坦に開きます。中央の緑色をしている球形が頭状花序ということらしいです。
想像以上に大きくなるようで、落葉高木という分類であることがよく分かりました。
千葉県船橋市 2011年5月25日
花のように見える総苞(そうほう)が白い個体が多いようです。淡い紅色の総苞を持つ品種はベニバナヤマボウシ( f. rosea )と呼ばれています。
まん丸い果実が生りました。皮が赤色から橙色、果肉は黄色をしているそうです。皮をむいて生食できます。
千葉県佐倉市 2022年8月27日
外来の近縁種トキワヤマボウシ、赤い球体の果実が生ります
千葉県船橋市 2023年10月19日
いろいろ性質が異なるのか、この時期に開花していました
千葉県船橋市 2023年11月18日