ネムノキ
(合歓木、マメ科)---
Albizia julibrissin
Durazz. ---
一面にふわふわで淡い紅色の綿毛が開いているようなネムノキ(合歓木)は落葉高木です。独特の葉の姿がマメ科であることを物語っていますね。
葉は、鳥の羽に似た羽状複葉、暗くなると掌を合わせるように閉じる性質(就眠運動)から、ネブル=ネムル、眠る木からネムノキと呼ばれているとの説が有力です。中国由来の「合歓」という漢字を当てますが、これは「男女がよろこびを共にすること」、夫婦和合を意味する言葉です。
撮影 : 千葉県船橋市 2021年6月21日
科 |
マメ科 |
属 |
ネムノキ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉高木 |
標準和名 |
ネムノキ |
漢字表記 |
合歓木 |
学名/栽培品種名 |
Albizia julibrissin Durazz. |
RDB |
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花期 |
夏:6~7月 |
結実期 |
秋:10~12月 |
原産地 |
日本、中国、中東 |
備考 |
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国内分布 |
本州以南。 |
自生環境 |
山地や原野、川岸。 |
補 足 |
日が沈んで気温が下がると葉を閉じて眠るように見える(就眠運動)ことに由来する。耐寒性がある。荒れ地に先行して展開するパイオニア植物という側面を持つ。 |
この樹は、まだ若くて樹高が低い状態にあるため、この位置で花を撮影できてラッキーです。
千葉県船橋市 2021年6月21日
夕方になると葉を閉じるのは、光に対する反応ではなく、温度に対する反応だそうです。
千葉県船橋市 2021年7月19日
指で触ると葉を閉じるオジギソウです。ぱっと見には似ているので、イメージとして勘違いされることが多いかも知れません。
同じマメ科ですが、ネムノキはネムノキ亜科ネムノキ属、オジギソウはネムノキ亜科オゾギソウ属に分類されます。近縁と言えば近縁ですが、ネムノキは木本、オジギソウはは草本ですね。
この時期に如何にもマメ科であることを証明する姿を見せてくれます。
千葉県船橋市 2021年9月5日