ミヤマオダマキ
(深山苧環、キンポウゲ科)---
Aquilegia flabellata
var.
pumila
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アポイ岳の岩場まで登ると、たくさんのミヤマオダマキが花を付けていました。この高度では土がある場所が少ないので、こうした植物の生命力はとてもたくましいと思います。基本的には高山植物なのですが、改良されて、園芸植物として長く親しまれています。
学名を見ると、オダマキの変種という位置付けです。では、基本種のオダマキというものが自生していて、追って変種が見つかったのかというと、どうも、そうではないらしいのです。基本種の方が、実はミヤマオダマキが改良された、つまり、園芸種だということらしいのです。
冷静に考えれば、おかしな話です。おそらく、学名が成立する段階で、なんらかの混乱があったのでしょうね。
撮影 : 北海道様似郡 2022年6月8日
科 |
キンポウゲ科 |
属 |
オダマキ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
ミヤマオダマキ |
漢字表記 |
深山苧環 |
学名/栽培品種名 |
Aquilegia flabellata var. pumila |
RDB |
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花期 |
初夏:6~8月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
中部地方以北の高山帯に生育する。 |
自生環境 |
高山や亜高山帯の礫地や草地に生育する。 |
補 足 |
別名ヒメオダマキ。花は内側の白色が花弁で外側の紫色は萼片。園芸流通しているものには白色、桃色、黄色の花も見られる。オダマキの原種とされる。 |
こんなスゴイところに生えていますが、種子が市販されているオダマキと形状は変わりません。
姿は素朴で、西洋オダマキと呼ばれる華やかな園芸種群(欧州・北米産の交配種)とは異なりますね。
撮北海道様似郡 2022年6月8日