ヤマオダマキ
(山苧環、キンポウゲ科)---
Aquilegia buergeriana
Siebold et Zucc. ---
里山の路傍で見かけました。一目でオダマキ(苧環)の仲間だと分かりますね。赤褐色の部分は萼片で、その内側も黄色い部分が花びら、それぞれ5枚ずつあります。放射相称で下向きに咲くところが特徴でしょうか。
距が赤褐色なので、萼片とつながっているように見えますが、よく見ると、やはり、花びらに付属していることが分かります。北海道や東北に、距がしっかり湾曲するオオヤマオダマキが自生しているそうですが、まだ確認したことがありません。実は、中間的な個体群が多いのだそうです。
萼片が黄色い個体群をキバナノヤマオダマキという品種に位置付けているようです。
撮影 : 長野県松本市 2008年5月8日
科 |
キンポウゲ科 |
属 |
オダマキ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
ヤマオダマキ |
漢字表記 |
山苧環 |
学名/栽培品種名 |
Aquilegia buergeriana Siebold et Zucc. |
RDB |
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花期 |
夏:6~8月 |
結実期 |
夏:7~9月 |
原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
北海道、本州、四国、九州に分布する。 |
自生環境 |
山地の路傍、林縁、草地などに自生する。 |
補 足 |
萼片も淡黄色を呈するキバナノヤマオダマキ(品種、変種とする説もある)がある。北海道や東北に自生して、距が巻くオオヤマオダマキ(変種)がある。命名の由来には、糸を中空状態で巻くオダマに由来するなど、諸説がある。 |
萼片の隙間から距が交差して飛び出しています
下向きの花は、果実期になると上を向きます
長野県松本市 2008年5月8日
園芸品種として流通しているセイヨウオダマキに見劣りしない綺麗な山野草です。葉は2回3出複葉であることが分かりますね。小川のほとりに群生していました。