サルスベリ
(百日紅、ミソハギ科)---
Lagerstroemia indica
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真夏、太陽が眩しくなると咲き始めるインパクトの強い花たち。濃い紅色からピンク色、白い花も多く見かけます。枝先の方から次々に咲き続けて、初秋まで花を咲かせます。
樹皮のコルク層が剥がれて、下からつるつるした肌色の幹や枝が見えているのですが、サルスベリという名前は、これでは猿も滑って登れないだろうという意味だとか。ただし、猿は木登のプロですから、この程度ならいとも簡単に登ってしまうことでしょう。一方、百日紅という名前ですが、こちらは読んで字の如く、長い花期を意味しているそうです。
撮影 : 東京都江戸川区 2009年8月15日
科 |
ミソハギ科 |
属 |
サルスベリ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉低木 |
標準和名 |
サルスベリ |
漢字表記 |
百日紅、猿滑 |
学名/栽培品種名 |
Lagerstroemia indica L. |
RDB |
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花期 |
夏:7~9月 |
結実期 |
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原産地 |
中国南部原産 |
備考 |
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国内分布 |
中国からの渡来種(江戸時代以前とされる)。 |
自生環境 |
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補 足 |
別名:百日紅(ヒャクジッコウ)。成木の幹にある樹皮が剥げ落ちやすい。ツルツルするため、猿でも登るのが難しいことが命名の由来。 |
濃紅色の花、枝先に多くの花が咲きます
ふわっとした印象のピンク色の花
千葉県船橋市 2009年8月26日
東京都江戸川区 2009年8月15日
白い花が垂れ下がるように咲いていました
青空を背景にしてキリッと咲く姿が爽やかです
千葉県船橋市 2006年7月25日
千葉県船橋市 2009年8月26日
千葉県佐倉市 2007年8月4日
艶々の果実がいっぱい!
千葉県船橋市 2022年10月27日
地味な色で目立ちません
千葉県船橋市 2022年10月31日
千葉県船橋市 2023年12月10日
球形の果実(朔果)は艶々の焦げ茶色で、完熟した後は乾燥して頭から割れ、最終的に平坦な種子が出てきます。この種子には広い「翼」がありますので、単純には落下せず、親木から少し離れた場所に風で運ばれるのでしょう。