ワレモコウ
(吾亦紅、バラ科)---
Sanguisorba officinalis
L.
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唐突な印象を見せてワレモコウが咲いていました。えっ、こんな所に咲くものなんですか?と思いながら、数枚撮影したのですが、撮影には難しいところがありますね。伸びた枝の先端に、特徴がないのが特徴という不思議な花が付いていて、その近くに葉っぱもなにもないので、バランスが保てません。大量の花が写っている写真を拝見するのですが、そんな状況は滅多にないように思います。
花は穂状花序という体をしていて、極めて暗い赤紫色を呈しています。そして、そのほとんどを構成しているのは、花弁ではなくて萼片が集合した塊になっています。
撮影 : 千葉県山武市 2025年8月23日
科 |
バラ科 |
属 |
ワレモコウ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
ワレモコウ |
漢字表記 |
吾亦紅 |
学名/栽培品種名 |
Sanguisorba officinalis L. |
RDB |
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花期 |
初秋:8~10月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
草丈は、100cm程度になることもある。 |
国内分布 |
北海道から沖縄までほぼ全国に分布する。中国、朝鮮半島、シベリアでも見られる。 |
自生環境 |
明るい草原や林縁に自生する。 |
補 足 |
複数の漢字表記があり、「吾木紅」、「吾木香」、「我毛紅」、「我毛香」、「我妹紅」など。 |
古より、俳句などに詠われてきましたが、扱いは独特です。花らしくない、毛に色には見えない、年寄りの顔に見える・・・、といった具合です。
吾木香 さし出で花のつもり哉(小林一茶)
吾も亦(また) 紅 (くれない) なりと ひそやかに(高浜虚子)>
しわ寄せて たばこ吸うかや ワレモコウ(庄司薫)>