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ワレモコウ(吾亦紅、バラ科) | 小馬鹿にされがちな花 | (つぶやきの棚)徒然草 |
ワレモコウという言葉を音で知っていましたが、不思議な名前だなとも思っていました。漢字の表記では吾木香、我毛紅、我毛香等の他、多くの表現があるのだそうですが、文字通りに読めば、高浜虚子の『吾も亦(また) 紅 (くれない) なりと ひそやかに』に集約されているような気がします。 花らしくないと揶揄されているワレモコウですが、なにしろ、暗赤紫色を呈する穂状花序と呼ばれる部分のほとんどは、花弁ではなく萼片の集合体だったりします。なんだか、「花って言われてもなぁ!」、「紅って、こんな色じゃないだろっ^^」といった具合に、少し小馬鹿にされている雰囲気があるのです。2009年に自分が書いた説明には、その一例として『吾木香 さし出で花のつもり哉』という小林一茶が詠んだ俳句を持ち出していました。 |
2025/08/31 | 因みに庄司薫なら『しわ寄せてたばこ吸うかやワレモコウ』となる(「さらば怪傑黒頭巾」より)。 | ![]() |