ロウバイ
(蝋梅、ロウバイ科)---
Chimonanthus praecox
---
冬の花という学名を持つロウバイです。見かけるものは栽培品、かつ花中央部に変化のない素心(芯)の品種ばかりでしたが、やっと「普通」種を撮影できました。なにごとも順番通りには行かないものです。
花弁の雰囲気が蝋細工を思わせるところから命名されました。芳香があり、透明感のある花びらが魅力的だと思います。
千葉県佐倉市 2023年2月12日
科 |
ロウバイ科 |
属 |
ロウバイ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉広葉樹の低木 |
標準和名 |
ロウバイ |
漢字表記 |
蝋梅 |
学名/栽培品種名 |
Chimonanthus praecox |
RDB |
|
花期 |
冬:1~2月 |
結実期 |
|
原産地 |
中国 |
備考 |
|
国内分布 |
園芸種。 |
自生環境 |
渡来種。園芸種として公園や庭に稀に植えられている。 |
補 足 |
中国から江戸期に渡来したとされる。解熱などに用いる生薬(蝋梅花)として利用される。果実は弱い毒性がある。裂開せず、翌年の春に落下する。主にハエをポリネーターとする虫媒花。 |
花数は多いのですが、花弁が細めで、皆、下向きに咲いており、ソシンロウバイに比べて地味な印象です。
果実は裂開しないまま冬を越して、種子は春に落下するとか。乾燥した果実が樹上に残る傾向があります。
千葉県佐倉市 2023年2月12日
果実はカリンや梅に似た形をしていおり、「蝋梅」という名前ですが、梅と近縁という訳ではありません。果実は有毒と言われます。「柿の種」に似た比較的大きな種子で、発芽率が極めて良いそうです。