太陽の光を浴びて輝く小さな花たちが、確かに黄金色に見えますね。 「これは何かな?」 店頭の鉢植えと違う雰囲気かも知れませんが、これは福寿草です。 野に咲く福寿草は、こんなに元気なんですね。 子供の頃、枯葉でふかふかの斜面には、この花が咲いていたものです。 いわゆる腐葉土なので、株を軽く持ち上げると簡単に抜けてしまいます。 今は、きちんと保護をしないと、このような群落は維持できないのでしょうね。 セツブンソウが同じような開花時期で、その後、ニリンソウにバトンタッチ。 キンポウゲ科のスプリングエフェメラルたちの季節が近づいています。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Adonis amurensis" ● 原産 : 日本、朝鮮、中国、シベリア東部 ● 分類 : キンポウゲ科フクジュソウ属 別名「元日草」などと呼ばれる縁起物ですが、あくまで旧暦の話です。 新暦では2月というところなので、今は無理に咲かせている訳です。 福寿草にしてみれば、迷惑な話ではないでしょうか。 (^.^) 江戸時代に盛んに品種改良が行われたそうです。 当時100種以上の園芸品種があったのですが、半分も現存していません。 橙色の「秩父紅」は、一見では福寿草だと判別できないような花色です。 花弁の形状では二重や八重咲き、色では白や紫褐色などもあるそうです。 写真の "Adonis amurensis" は、正確にはキタミフクジュソウです。 ■ フクジュソウ ■ ミチノクフクジュソウ ■ シコクフクジュソウ 余り知られていませんが、日本には上記の4種が自生しているそうです。