いかにも春の畑を象徴する植物と言えば、もう、これ!ですね。 でも、「これは何かな?」 菜の花? 油菜? 菜種? さぁ、どれでしょうか? 実は、全て同じアブラナ科の植物の名前だったのですね。 葉が少し異なる花菜( "Brassica rapa var. amplexicaulis") もあり、微妙! 学名を"Brassica campestris"としましたが、実は"B. napus"かなぁ。 遠目には区別が難しく、個体数では後者の方が多くなっているのです。 前者は東アジアの在来種で、後者は欧州から導入された洋種です。 やはり 種子の色や、葉が柔らかいとか厚いという類の違いです。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Brassica campestris" ● 原産 : 日本、中国、東アジア ● 分類 : アブラナ科アブラナ属 菜の花畑に入り日薄れ〜♪という唱歌のイメージは強いですね。 この「菜の花」ですが、アブラナ科植物の花の総称的意味合いがあります。 間違いではないけれど、種を特定することはできない名前という訳です。 最近、こんな蘊蓄を仕入れました。 白菜、蕪(かぶ)、小松菜、実は皆同じ植物である、というものです。 学名を調べてみれば、まぁ、ご覧の通りです。 ■ Brassica campestris var. amplexicaulis --- 白菜 ■ Brassica campestris var. glabra --- 蕪 (かぶ) ■ Brassica campestris var. peruviridis --- 小松菜 ただ、資料によりますと、これは再度命名された学名のはずです。 実は、見た目で分類されていた時代には全く別の学名だったのだそうです。 アブラナ科の植物を扱うのは苦労しそうですね。