明るい緑色の葉に、独特な形状の紫色の花が咲いています。 さ〜て、「これは何かな?」 キンポウゲ科とは知りませんでしたが、なんとヤマトリカブト(山鳥兜)です。 鳥兜とは、舞楽の常装束で用いられる装飾品の一つで、被り物ですね。 鳳凰の頭部を形取ったとされているそうです。 でも、この形状ですが、織田信長の鎧兜の頭(かしら)に似ていませんか。 日本には、亜種、変種、品種を含めて、約40種が自生しているそうです。 葉は3裂、切れ込みはツクバトリカブトより浅め・・・。 葉の形状と自生地を頼りに同定したのですが、大丈夫だろうと。(;-_-;) (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Aconitum japonicum var. montanum又は(ssp. japonicum)" ● 原産 : (原種)欧州 ● 分類 : キンポウゲ科トリカブト属 さて、この写真は千葉県にある自然公園の遊歩道で撮影したものです。 ちょっと驚いてしまうのですが、トリカブトですから、当然、有毒植物ですね。 主な毒成分はアルカロイドの一種アコニチンで、全草に含まれています。 公園を軽く歩いただけで、数株ずつ、数カ所で見掛けました。 普通に花を咲かせていて、毒とはイメージ的に違和感があります。 でも、 あの保険金殺人事件とは言葉のイメージが被ってしまいますよね。 例によって、毒草は薬草でもあり、和名で『附子(ぶし)』と呼ばれます。 一方、狩等で毒として使う場合は、同じ文字で『ぶす』と呼ぶのだそうです。 いずれにしても、花が咲いていなければ分からなかったでしょうね。