明るくて黄色い袋状の花がまとまって咲いていました。 「これは何かな?」 ゴマノハグサ科の背が高くなるキンチャクソウ、「F1 ミダス」です。 花の構造が分かり難いのですが、花弁は上下2枚で構成されています。 2枚の内、下、つまり唇弁は大きく膨らんでいるのですね。 この形が日本では巾着袋を連想させました。 因みに、属名のカルセオラリアはラテン語でスリッパだとか。 お国柄によって、花から連想するモノが違っていたという訳ですね。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Calceolaria × herbeohybrida" ● 原産 : 中南米、オセアニア ● 分類 : ゴマノハグサ科カルセオラリア属 「F1 ミダス」と呼ばれる園芸品種は黄色のみだそうです。 でも、単に「カルセオラリア」という名で流通している花はかなり多彩。 特に紅花、黄色に紅色の斑点があるもの等が多く流通しているようです。 その紅色と黄色の花を見たことがありますが、少し毒々しい感じがしますね。 おそらく、紅色単色の方が見映えが良いかも知れません。 膨らみの大きい品種は、ラン科のクマガイソウを彷彿とさせる装いです。