涼しい高原を好む北方系の蜻蛉 蜻蛉 | |
(イトトンボ科 Coenagrionidae) 和 名 : エゾイトトンボ 学 名 : Coenagrion lanceolatum Selys 撮影地 : 群馬県下高井郡 撮影日 : 2008年6月14日 |
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高山に棲む瑠璃色のイトトンボは、涼しいところを好む北方系のトンボです。鮮やかな瑠璃色というかコバルト色が目立ち、腹(長い尻尾の部分)では黒い部分より面積が広いようです。オゼイトトンボなど、青いイトトンボは日本で複数見られるのです。慣れないと見極めが難しいと言われ、実際、ルリイトトンボと間違えて修正しました。 詳細に調べましたら、眼後紋という印が複眼の後部にあって、その二つの紋の形が丸くて、かつその紋の間に線が見られるのがエゾイトトンボだそうです。飛行していると判別は難しいかも知れませんね。 とても驚いたのは産卵です。運良く一連の行動を撮影できたのですが、連結して飛行した後、雌から徐々に水に潜っていき、最終的には30cm以上も潜ってしまいました。ハラハラしながら見ていたのですが、長く潜っていられるのかも知れません。幼虫時代には水の中で生きていたとはいえ、すごいものですね。 |
分 布 | 中部以北の高地、寒冷地 |
雌 雄 | 産卵期の色が異なる ( ♀は黄褐色 ) |
体 長 | 35-40mm ( 腹長24~29mm、後翅長18~24mm ) |
その他 | 連結したまま産卵するのは、他の雄から雌をガードするためと言われる。 |
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おなじみの連結飛行です | 撮影地 : 群馬県下高井郡 撮影日 : 2008年6月14日 |
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徐々に潜っていく様子が分かりますでしょうか。ここまでやって、いったいどこに卵を産み付けたのでしょうか? |
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15分程すると、水中から一気に浮かび上がってきました。近くの葉に掴まってホッとしているように見えます。 |
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眼後紋が丸く、紋の間に線がありますか? |
撮影地 : 群馬県下高井郡 撮影日 : 2008年6月14日 |
(2008/06/26)Latest Update 2022/09/23 [240KB] | ![]() |