エゾイトトンボ ~涼しい高原を好む北方系の蜻蛉~
エゾイトトンボ
撮影地 : 群馬県下高井郡 撮影日 : 2008年6月14日
分 類 トンボ目イトトンボ科
学 名 Coenagrion lanceolatum Sélys, 1872
和 名 エゾイトトンボ (蝦夷糸蜻蛉)
概 説 高山に棲む瑠璃色のイトトンボは、涼しいところを好む北方系のトンボです。鮮やかな瑠璃色というかコバルト色が目立ち、腹(長い尻尾の部分)では黒い部分より面積が広いようです。オゼイトトンボなど、青いイトトンボは日本で複数見られるのです。慣れないと見極めが難しいと言われ、実際、ルリイトトンボと間違えて修正しました。
詳細に調べましたら、眼後紋という印が複眼の後部にあって、その二つの紋の形が丸くて、かつその紋の間に線が見られるのがエゾイトトンボだそうです。飛行していると判別は難しいかも知れませんね。
分 布 中部以北の高地、寒冷地に分布。
雌 雄 産卵期の色が異なる( ♀は黄褐色 )。
体 長 35~40mm ( 腹長24~29mm、後翅長18~24mm )
後翅長 オス:15~21mm、メス:16~23mm
その他 連結したまま産卵するのは、他の雄から雌をガードするためと言われる。

エゾイトトンボ
エゾイトトンボ エゾイトトンボ
おなじみの連結飛行です
撮影地 : 群馬県下高井郡 撮影日 : 2008年6月14日
エゾイトトンボ エゾイトトンボ エゾイトトンボ
エゾイトトンボ エゾイトトンボ エゾイトトンボ
徐々に潜っていく様子が分かりますでしょうか。ここまでやって、いったいどこに卵を産み付けたのでしょうか?
エゾイトトンボ
15分程すると、水中から一気に浮かび上がってきました。近くの葉に掴まってホッとしているように見えます。
エゾイトトンボ
眼後紋が丸く、紋の間に線がありますか?
撮影地 : 群馬県下高井郡 撮影日 : 2008年6月14日

 とても驚いたのは産卵です。運良く一連の行動を撮影できたのですが、連結して飛行した後、雌から徐々に水に潜っていき、最終的には30cm以上も潜ってしまいました。ハラハラしながら見ていたのですが、長く潜っていられるのかも知れません。幼虫時代には水の中で生きていたとはいえ、すごいものですね。
2008/06/26

 (2008/06/26) Latest Update 2024/03/06 [240KB]


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